Kaz66

猿楽町で会いましょうのKaz66のレビュー・感想・評価

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
3.9
好きです。この感じ…。

オフィスクレッシェンド(堤幸彦、大根仁ら)が主催する次世代クリエイター発掘PJ“未完成映画予告編大賞 MI-CAN”(3分以内の予告編で審査)で第2回グランプリを獲得し、そこから2年かけての長編映画製作となったこの作品。
もちろん監督・脚本の児山隆の商業デビュー作だし、主演の金子大地/石川瑠華もこれから大きな役を取っていこうとしてる若手注目株。
その組み合わせがプロット・ストーリーとも相まって、“猿楽町(渋谷・代官山の隣)”のリアルでヒリヒリするような構図/画像と、若い2人が足掻き、苦しんで、それでも生きていく様を写し出してました。
みんなの/公約数の“リアル”ではないけれど、その2人にとっては(嘘やイメージで固めてるけれど…)紛れもない“リアル”であり、生きていくって事なんだと思う。
どこをきっても“フレッシュ”さが滴りながら、監督のイメージ/リアル両方の『猿楽町』が、今の自分では有り得ない(昔はあり得た?)並行世界のように存在してました。
若いってイイよな、俺も昔は滴ってたな、と思えるようなこの感じ…好きです。
Kaz66

Kaz66