「A24」の世界戦略として、韓国CJ ENMと組んで（日本ではハピネット）送り出す…、
35才の女性監督:セリーン・ソン自身のキャリアにインスパイアされた“半自伝的”初作品。
韓国における女性のキャリアを築く難しさや、男性の社会的期待が大きい故の生きづらさ…。
そして、ハリウッドにおけるアジア人監督や俳優のポジショニングなど、様々な“ガラスの天井”を感じた上での『創作活動』にグッとくる。
それでもって、物語の内容はビタースィートな恋愛モノ…、“イニョン（縁・運命）”をテーマにひたすら優しく美しい。
主人公のノラ（韓国→カナダに移住した女性）／ノラの幼馴染の男性ヘソン／ノラの旦那さんアーサーはNY在住のユダヤ人…という関係性で、ノラの12才/24才/36才の時のお話は、個人的には“大好物”の『かつて愛したヒト』と今…っていうプロットで大満足。
やっぱり女性は涙しながらも前に進み、男は過去に縛られながら（振り返りながら）生きていくんだなー…（個人的偏見？）
アーサーの気の使い方（ノラへの眼差し）が切なく、背伸びした優しさが堪りません。
僕はやっぱり、元カノの結婚式には招待されても行けない“タイプ”だと思い知りました…。
