蒼井ことり

猿楽町で会いましょうの蒼井ことりのレビュー・感想・評価

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
3.8
女の子のメンタルが気になる。
境界線が薄い子、自分軸がない子。
こんな子結構多いと思う。
と言いつつ自分にも似てる。

日本のひとつの側面。
たしかにこういう世界、あるだろうね。
みんな仮面をかぶって、必死にあぶれないように、人と繋がれるように、誰かより目立てるように、一目置かれるように、名を残せるように、現実から目をそらせるように、依存したり、嘘ついたり、演技したり、騙し騙されたり、野心を抱いたり…。

猿楽町って、昔から“えんらくちょう”だと勘違いしてて衝撃 笑。
猿楽町…東京…
現代人はみんなこの都市で、空回りしてる気がする。心の繋がりが薄れ情報だけが過剰に一人歩きしてる、すべてが形骸化したからっぽの街・東京で…。

観ていてなんだか疲れてしまった。
たいへんな、時代だよ、生きてくの。
誠実さがない。
信じられるものがない。
なんだろう、情報の取捨選択をちゃんとして、踊らされないように、自分を見失わないようにしないとな…。

この主演女優の子も、気になる。
大学生でありつつ、何を思ってこの映画の、こういう役を演じたのか。そのメンタル、考えを純粋に興味あり、知りたい。
エンディングの曲が妙にクセになり、数日間頭の中をぐるぐるしていた。
蒼井ことり

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