蒼井ことり

左利きの女の蒼井ことりのレビュー・感想・評価

左利きの女(1977年製作の映画)
3.7
ドイツ(ヨーロッパ)が好きなので
観に行った。
特に西ドイツ作品とか書かれてると、
まだ統一前なんだなあ〜と勝手に
ロマンを感じる。

絵画のように計算された場面構成。
ドイツの季節感を感じられてよかった。
70年代のブルーノガンツを初めて見れた。
46年も前の作品だけど、主人公のお父さん(60代?)が寝る時誰も思い浮かばない、昼まで誰とも話してないから…って言うのがすでに現代の孤独社会と変わらない。主人公も在宅ワークで孤独な生活だし。
不愉快だとか理不尽、難解などの嫌な作風ではないが、退屈なくらい淡々と日常が綴られていく。
それで何度か眠ってしまった。

人生にはドキドキするようなドラマや
逆転劇はなく、
ここではないどこかに行く必要もなければ、自分ではない誰かになる必要もなく、
背伸びせず、期待せず、ありのままに
生きていけばいいのかなぁと少し
勇気づけられました。

主人公、右利きでは…?
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