このレビューはネタバレを含みます
胸糞悪くなるけど、見て後悔のない
質の高い映画だったと思う。
シュウジとユカが出会いたての頃、
ユカはシュウジの前では
力まずそのままの姿でいられて
その写真がシュウジの評価につながったり
ふたりは付き合うことになったりした。
シュウジがどんどん出世をして
「友達」っていってくれたモデルの同期も
どんどん遠くに行ってしまって
くすぶってるユカが自分と周りを比較して
ありのままでいれなくなる気持ちはわかる。
大好きな人、対等だと思ってた人が
遠くにいってしまったとき、
無意味な嘘を吐いて、去勢を張って
虚しくなる自分を見て見ぬふりすることは
多かれ少なかれ誰にでもあるものかと。
その承認欲求が肥大化して
どうしようもなく醜くなったのがこれ。
人間らしさとか通り越して引いちゃう醜体
だった。
石川瑠華、金子大地両方すごかったけど、
古着屋の店長とバイトのゆういちも名演。
ゆういちがメンエスでユカと対峙したシーンが強烈に残ってる。
いやあ、あの声、破壊力すげえ。笑
📝心に残ったセリフ
売れないユカを見て編集長が言った
「ああいう娘、ゴロゴロいるんだろうねえ」
ガールズバーで片岡が編集長に言った
「あんた、本当に人を好きになったことないでしょ!!」
編集長の
「あるわけねえだろ、そんなもん」