Natsumi

猿楽町で会いましょうのNatsumiのネタバレレビュー・内容・結末

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

胸糞悪くなるけど、見て後悔のない
質の高い映画だったと思う。


シュウジとユカが出会いたての頃、
ユカはシュウジの前では
力まずそのままの姿でいられて
その写真がシュウジの評価につながったり
ふたりは付き合うことになったりした。


シュウジがどんどん出世をして
「友達」っていってくれたモデルの同期も
どんどん遠くに行ってしまって
くすぶってるユカが自分と周りを比較して
ありのままでいれなくなる気持ちはわかる。

大好きな人、対等だと思ってた人が
遠くにいってしまったとき、
無意味な嘘を吐いて、去勢を張って
虚しくなる自分を見て見ぬふりすることは
多かれ少なかれ誰にでもあるものかと。


その承認欲求が肥大化して
どうしようもなく醜くなったのがこれ。
人間らしさとか通り越して引いちゃう醜体
だった。


石川瑠華、金子大地両方すごかったけど、
古着屋の店長とバイトのゆういちも名演。

ゆういちがメンエスでユカと対峙したシーンが強烈に残ってる。
いやあ、あの声、破壊力すげえ。笑



📝心に残ったセリフ

売れないユカを見て編集長が言った
「ああいう娘、ゴロゴロいるんだろうねえ」

ガールズバーで片岡が編集長に言った
「あんた、本当に人を好きになったことないでしょ!!」
編集長の
「あるわけねえだろ、そんなもん」
Natsumi

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