puppypero

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46のpuppyperoのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

・情熱大陸とアナザースカイを足して3で割ったくらいの雰囲気と密度。
最後まで何を撮るか悩んだ監督が、なんとなく撮れ高のありそうな撮って出し映像をそれらしく章立てして並べてみただけ。

・序盤のモノローグで言及される通り、とりあえず撮ってみた映像をなんとなく繋げただけのメイキング映像でしかない。
前作やAKBドキュメンタリー2作目などは、作品内に通底したテーマがあり、それを説明なしで観客に伝えるような芯と品があった。
今作はただただ撮った映像を繋げただけで、なんの意図も感じられない。

・9章、とか言い出したときホントに吹き出したんですけど。まとまらない卒論かよ。

・西野七瀬の卒業に焦点を当てるのか、齋藤飛鳥に焦点を当てるのか、なんなのか。なにがしたいのか分からない。
前作で堀が取り上げられたのは2期生イコール少年兵イコールこれから花咲く存在、ということでハッキリした意味があるけど、今作はただただ対象が拡散してるようにしか思えない。
西野七瀬の、ひいてはアイドルの卒業に焦点を当てるのであれば、前後で卒業したメンバーのインタビューなんかを交えて「アイドルの卒業とはなんなのか?」というテーマを掘り下げていくことも可能だったと思うのに、西野以外の卒業はチラッと触れるだけ。
これではただの「西野七瀬卒業裏側密着」でしかない。しかも前述の通りそれに徹しきれてもいないし。
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