Boss2054

殺し屋のBoss2054のレビュー・感想・評価

殺し屋(2018年製作の映画)
4.8
私的には、エネルギッシュなイメージのロン・パールマン。
コノ作品では、渋い老年の殺し屋を演じている。

オープニングタイトルで、
主人公が靴を磨いている。
後に何度も描かれるコノシークエンスは、
彼の殺しの前の儀式であるコトが分かる。
ト、同時に、主人公のキャラクターも分かる。
彼は、きちんとした人なのである。
ト、同時に、個人的には、こんな靴の磨き方もあるのかと感心する。

次のシーンで彼は、雑貨店で折りたたみ傘とタバコを買う。
何故?
雨も降ってないのに…。

さらに次のシーンで、
アパートの廊下でタバコを吸う。
その煙を探知機が探知。
スプリンクラーが作動する。
彼は、おもむろに傘をさす。
部屋から男が何事かト飛び出して来る。
主人公は、サイレンサーを発射して、
男を仕留める。
なるほどね。
ト、私は感心する。

ココらあたりで、コノキャラクターに付き合ってみるかト心を定める。
つまりは、感情移入、共感してしまったのだ。
見事にクリエイターの罠にハマる。

コレ以降は、まあ、観てのお楽しみだが、
それほど、想定外のコトは起こらない。
が、キャラクターにハマってしまったので、
その行く末を最後まで付き合うコトにする。
それだけでも充分に楽しめる作品だと思う。

渋味のあるハードボイルドが好きな方にはオススメかな。
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