私的には、エネルギッシュなイメージのロン・パールマン。
コノ作品では、渋い老年の殺し屋を演じている。
オープニングタイトルで、
主人公が靴を磨いている。
後に何度も描かれるコノシークエンスは、
彼の殺しの前の儀式であるコトが分かる。
ト、同時に、主人公のキャラクターも分かる。
彼は、きちんとした人なのである。
ト、同時に、個人的には、こんな靴の磨き方もあるのかと感心する。
次のシーンで彼は、雑貨店で折りたたみ傘とタバコを買う。
何故?
雨も降ってないのに…。
さらに次のシーンで、
アパートの廊下でタバコを吸う。
その煙を探知機が探知。
スプリンクラーが作動する。
彼は、おもむろに傘をさす。
部屋から男が何事かト飛び出して来る。
主人公は、サイレンサーを発射して、
男を仕留める。
なるほどね。
ト、私は感心する。
ココらあたりで、コノキャラクターに付き合ってみるかト心を定める。
つまりは、感情移入、共感してしまったのだ。
見事にクリエイターの罠にハマる。
コレ以降は、まあ、観てのお楽しみだが、
それほど、想定外のコトは起こらない。
が、キャラクターにハマってしまったので、
その行く末を最後まで付き合うコトにする。
それだけでも充分に楽しめる作品だと思う。
渋味のあるハードボイルドが好きな方にはオススメかな。