ゲイと女性のスリーサムドラマ。
セオリーをきちんと踏襲しているため、目新しくは感じられないものの、個々のキャラクターが抱える問題をひとつ一つ丁寧に解決していく脚本は骨太で、好感度大。
フィリピンの生活が垣間見れる通俗的な舞台美術と、富裕層のモダンで理想的な舞台美術が混在するほか、フィリピン語と英語がチャンポンになった彼らの口語を確認できるのが楽しい。
コミカルで映画的な演出も随所に効いているが、特にクラブでの、スローモーションを活用した再会シーンが笑える。ヒロインがメイクや照明によってビヨンセそっくりに見えるのには、驚き。ゲイカップルを演じる役者も、文句なしのイケメンだ。
