まりん

マイ・エンジェルのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エンジェル(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

neglectに走るまでの母親の姿を描いたもの。最近多いですよね。
娘を愛しているし、ちゃんと育てたいと思っている。だけど、自分自身がまだ子供で、母親より女で。
幸せを目前に台無しになる態度を取ってしまう彼女の不安は理解できる。
喜びと葛藤と不安と甘え。回避依存の突飛な行動。

最低で、無責任なんだけど、本当に無責任なのは、エリーの父親だからね?
馬鹿な女と、存在を知らない自分の娘を不幸にしておいて、知らずに生きて行く男、呪われろ。って思うわ。

突然、娘が出来て。拒むことも出来ずに母性が生まれて。生きるしかない。
本当に、馬鹿じゃないの。って言いたいし、実際賢くないんだけど、じゃあ堕胎すれば良いじゃない・・と言うのも浅はかだと思う。

Marion Cotillardは、不安に揺れる美女の役本当に上手い。・・が、今作は、エリー役の少女の迫力が凄かった。
暗い目。静かな怒り。圧倒される。

そして、全く物語に関係なさそうな、フリオのカット。
拒絶され、窓の下で彷徨う姿にエリーは親近感を持ったのかな。
なんだか、切なくなる位、魅惑的なカットだった。

Alban Lenoirは過去作でも見ている筈なんだけど、印象に残ってなかった。
彼の心臓が無事な事を祈るわ。

ただ最後に、マルレーヌ、彼には手を出さないで!って言いたい。
まりん

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