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犬王のEIRのネタバレレビュー・内容・結末

犬王(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ癖の強い映画。
観阿弥世阿弥とかは覚えてるけど、犬王が日本の歴史上実在したのは知らなかったな。作品も何も分からないってところロマンがある。そりゃ確かにあったかもしれないよね。んなわけあるかいというツッコミは野暮。
どういう話か予想つかなかったけど途中から完全にライブになって存在証明の話になる。急にロックミュージカルが始まったのは大分ビックリした。
死の直前に証明したかった友有ではなく友魚と名乗ったのは、父のように怨念として存在することを選んだからだろうか。父の比ではない思いの強さだけど。それを犬王が見つけてくれるの尊い。友情の話でもある。
600年を経て再会できたのは、メタ的に言えば存在を消されたはずの2人がこの映画で語られたからかな。それで昇華された?色々考えられて面白い。
独特な世界観は監督ならではの映像表現だし主演2人の歌が見事に時代劇とロックの融合にマッチしてて本当に素晴らしかった。とくに犬王の声質は唯一無二だと思う。
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