朝寒く予定より2時間早く起きてしまい寝不足でコメディの次に眠くなりがちな実話系であり、団栗にしとけば良かったかなと寝落ちを心配しつつ劇場へ
最初から最後まで楽しめました。全く眠くならなかったのはウィル・スミス演じるウィリアムズ姉妹のお父さんの行動が90%先が読めずドキドキされっぱなしだったからだと思います。ドキドキされ度はドライブ・マイ・カーの西島秀俊といい勝負でアカデミーノミネートも納得します。
奇人と思われても仕方ない行動は普通は共感が得れませんが、本作主人公は確固たる信念に基づいており、子供の為にのみに生活の全てを捧げている様は共感だけでなく自省の念を起こされてしまいます。世界一のお父さんで、99.99999%くらいの人には真似が出来ないと思います。
自分がテニスを熱心に見てたのはレンドル、エドベリ、ベッカー、グラフ、ナブラチロワの頃でサンプラスとWOWOWが日本でのテニス人気を地に落とした戦犯かと思ってますが、日本で数少ないテニスファンで有れば最高の実話系映画かと思います。
また、ドラッグ、アルコール、暴力、男女関係を盛り込むのが実話系映画の多くですが、本作はお父さんのキャラクター1点で終始楽しませてくれて駄目なところが何もない稀有な作品かと思います。must seeでは有りませんが、時間とお金が少し余裕有ればみられることをオススメします。（どうでもいいですが、私はグラフ、ベッカー派です、本作を見るとウィリアムズ姉妹の時代を見ていれたらと後悔します。）
