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ドリームプランのeriaのネタバレレビュー・内容・結末

ドリームプラン(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

見たいな〜って思ってた映画!

お父さんほんとだいぶ行き過ぎたところがあるし、プランプラン言ってて娘を成功させることばかりで、自己満のように見えるところもあるけど、

セリーナが、試合にどうして出させてくれないのか、お父さんに言って、それに対するお父さんの返答のやりとりの場面がぐっときた。やっぱり父であり、黒人選手が活躍していなかった時代において、娘が表に出ることで予想できる、辛い思いをするであろう未来の中で、最低限の辛い思いで済むように守りたい、父としての思いや愛を感じて、感動した。

お父さんが子供だった時、ただ触れただけで殴られた時代であった、というのが信じられない、そんな時代を経験したのならどうにか考えて娘を守るに徹するのは致し方ない。
その方法が、テニスで成功させること、他の姉妹たちも勉強で成功させること、などお父さんなりの守る手段であったのだと分かる。
お父さんが
自分が子供の時に感じた、納得できない扱われ方、そしてその時の親を自分に置き換えて、自分は逃げないでいたい、それが全てを物語ってる。
その経験は一生心に残っていて、それが、ここまでパワーを注げる全ての根源であるように思う。
悪いのは決して親じゃなく、不条理な世の中だけど、憂いているだけじゃ何も対抗できないから、それに打ち勝つためのプラン。

テニス強い姉妹の選手としか思ってなかったけど、こういう背景を知れて良かった。

テニス好きだから見たいなと思ったけど、
テニス好きじゃなくても楽しめると思った。
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