Jun

生きるのJunのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.9
冒頭から引き込まれるレントゲン写真
主人公の眼光、目が語る

ナレーション
くすりと笑わせるユーモラスに
グサリと刺さる鋭さは明快


ハッキリとした輪郭の登場人物達

父親が少し疎ましい、息子と嫁
亡くなった妻
退屈な役所人間
権力者と弱者
さすらいの小説家
遊び人達との夜の世界
生命力溢れる若い女
華々しい学生達
目撃者

心の動きの表現が
動作や目だけでなく
小物や歌もしくは語り
彼が長文を喋るのシーンなど
全くに見当たらないにも関わらず
どんな人物なのかとてもとても
伝わってくるのです

葬式
役所の人間も知りたがる、彼の人柄
観客は教えてあげたい気持ちです
彼の残された時間をどう生きたのか
生きるとは
その時を必死に生きることだと
Jun

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