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生きるのmigihidariのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.8
「これは、この物語の主人公の胃袋である」

死に場所を探す、生きた証を残す、どちらでもあってどちらでもない
最期のブランコでの感慨は主人公本人にしかわからないけど、きっと清々しさがあったはず
ワタナベさんの遺影と、通夜の参列者たちはそれぞれどんな気持ちで向き合ったのか

冒頭のテンポ抜群お役所たらい回し
襖の窓越しやジャングルジム越しの印象的な画面など

特に印象的だったのは、階段を上っていく若学生とすれ違いながら、思い立ったように揚々と階段を降りて飛び出していく主人公の、次の場面でオーバーラップするHappy birthdayのシーンです なんという粋…
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