シラトリーヌ

生きるのシラトリーヌのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.5
「ザ・日本のお役所仕事」を皮肉っぽくコミカルに描きつつ、文字通り「生きる」とはどういうことか、考えさせられる名作。

普段は市民をたらい回しにしてるくせに人様の葬式でグデングデンに酔って本音をぶちまけるモラルのないおっさんたち。
でも悲しいことにそれがいかにも日本人っぽい…

構成が面白くて古い作品なのに斬新。
当時の歓楽街が音楽やダンスに溢れた活気ある雰囲気だったのも意外。アメリカみたい。
印象に残るシーンはいくつかあるけど、特にあのバースデーソングのシーンがこの作品全体のテーマを物語ってるようで心に響いた。

課長を演じた志村喬は目力が強くて良い顔してたな〜