MiYA

生きるのMiYAのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.8
志村喬はやはり名優。「七人の侍」でみた彼とはまったく別人に見える演技。ただ、セリフが聴き取りづらいため、正直言って前半は見ていてキツい。

でも後半はかなり予想外の展開でした。死期が迫り、意味のある仕事がしたいと死に物狂いで奔走する彼の姿には感銘をうけますが(市民が葬式で泣いてくれる職員ってよいな)、なにより、彼が死んだあとに話が飛んで、残された人間が証言により死んだ人間の姿を浮かび上がらせるという、全く違う話法に切り替わったことに新鮮な驚きがありました。
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