とらキチ

ビーストのとらキチのレビュー・感想・評価

ビースト(2018年製作の映画)
3.9
やはり韓国の警察組織がポンコツで腐敗しているのはデフォルトなのか…
かつて相棒だったハンスとミンテは、昇進をかけ猟奇殺人事件の捜査に臨む。ハンスが逮捕した容疑者をミンテが冤罪と見なし釈放したことで捜査は難航し、2人の溝は深まるが…
ここ最近、自分の観た韓国作品におけるイ・ソンミンの出演率の高さ!今作では、その名バイプレイヤー、イ・ソンミンの至高の顔芸を堪能できる。
韓国ノワールの濃さ、エゲツなさ、容赦無さにガッツリ心抉られる。韓国作品お馴染みの途中から誰が悪人だかよく分からなくなってくる感じがいい。やっぱり男の嫉妬、妬みっていうのは怖くて、それが破滅へと突き進む。その内、あんなキレイな奥さんまで…ってなって、クライマックスの対決では、予測不能でヒリヒリさせられた。ラストは実に皮肉で、虚しくて切なく、複雑で重い余韻を残す。
誰もが持つ、心の中の獣性=“BEAST”ということなのだろう。
自分の中で、勝手にこの手の韓国作品ではタブーな扱い、禁じ手なのだろうと思っていた拳銃が結構重要なキー🗝として使われていたのが印象的。
韓国の女優さんって完成された、大人びた顔立ちの人が多いので、今作のようなアイシャドウキツめのゴスロリっぽい、地雷っぽいメイクをしても似合わないし、逆にイタさが増していると思う。
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