てつこてつ

ビーストのてつこてつのレビュー・感想・評価

ビースト(2018年製作の映画)
3.0
フランス映画「あるいは裏切りという名の犬」の大胆な韓国アレンジ版。

韓国映画お得意の殺人課の刑事を主人公としたフィルムノワールで、二転三転する濃密なドラマが展開されるが、やはり、この手の作品にしては、メインキャラクターが、ちょっと地味だし、さすがに年を取り過ぎ・・。

イ・ソンミンは好きな役者さんだし、様々な役どころを器用にこなす演技派ではあるし、今回のやさぐれ感溢れる粗暴な刑事っていうのも、そつなくこなしてはいるものの、やはり、元々が公家顔だし、こういうストーリーなら、もう少し若い俳優さんのほうがしっくりくる。ライバル役のユ・ジェジョンに至っては、映画の代表作が個人的にはピンと来ないほと、地味過ぎる・・。

むしろ、「詩人の恋」では全く対照的なキャラクターを演じたチョン・ヘジンや、野性味が増してより魅力的になったチェ・ダニエルといったサブキャラクターのほうが気になってしまい、個人的には主役二人がミスキャストで勿体なく思えてしまう作品。いくら演技力があっても、やはり合わない役ってあるんだよな。

終盤の動物病院のシーンも、いくら何でも引っ張りすぎ・・
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