このレビューはネタバレを含みます
あなたが落としたのは金の魂ですか?それとも・・・
ふとした事故がきっかけで魂の世界へ行くことになった、ミュージシャン志望の音楽教師ジョー。渋々ながらあくまでも自身のためになると思い、生きる意味を見いだせない人間未満の魂”22番”のきらめき探しの旅に同行する。
目的を果たして気づいたことは、初めから銀の斧を持っていたということ。
きらめきを探すために生きるのではなく、日々の中にきらめきがあったのだ。
子供向けにしては少々話がややこしく、人生経験を積んだ大人には入り口と出口が近い。なんだそこにあったんだ系の物語はヒューマンストーリーの鉄板だ。「黒人主人公で長編アニメーションを作る」というテーマが最初から設定されていて、それっぽく人情を載せて完成させた感が否めない。
”ディズニーピクサー史上最も深い感動作”かどうかはディズニーピクサーが決めることではない。そう思わせるタネも仕掛けも見つけられなかった。その言葉はただのディズニープラス入会への売り文句だったのだろうか・・・