ぎゅう

ソウルフル・ワールドのぎゅうのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.0
この映画を観た知人が、
人はみんな何かしらの夢や生きる意味を持って生まれてくるんだとこの映画で実感して、
そこにすごく励まされました。
って言ってたんだけど

いやいやいや

この映画の趣旨違うじゃないですか。

ただ、確かにディズニーだし
そういうストーリーラインかと思って
観ていたので、意外な結末に驚かされた。

ここからネタバレーーーーーー


ドロシア・ウィリアムズが
主人公のジョー・ガードナーに話す逸話が印象的。

ある若い魚が
先輩の魚に「僕はいつか海に行きたい」
と言ったら先輩の魚は
「ここは海だよ」と答える
けれども若い魚は
「違う、これはただの水だ」
と答えたという話。

現代版「青い鳥」

目的や夢を持ってそこに邁進することだけが人間の生きる価値なのか?
すごいことを成した人だけが幸せなんだろうか?
と問いかけてくる。


風に舞う落ち葉とか
木漏れ日からのぞく光
おいしいピザ
お母さんがあなたの夢を認めてくれたこと
教え子が夢中になってサックスを吹いた瞬間
上手にスキップできた時
心地よい風
地下鉄で聴いたメロディ

今、ここであなたが幸せと感じているそのもの
が生きる意味なんじゃないの

ということを教えてくれる
ちょっと肩の荷がおりるような映画
ぎゅう

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