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ソウルフル・ワールドのpixcelのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.8
【①日常讃歌+②世代の循環】
①夢だったライブで大成功を収めるも、物足りなさを感じる主人公。同じ体で22番が感じた、日常への感動を追体験し、一つの目標・成功だけでなく、日常に溢れる幸せも、人生において大切なものだったと感じる。人生に意味なんて要らない、日常を過ごすことが目的で良い。
②自分は十分幸せをもらった。22番はこれからあの感動を体験する魂。順番を譲らなくてはと思ったのか、自分の魂と引き換えに22番を救う。親子の関係のよう(22番の感動を同じ体で追体験したから余計に思ったのか?)
①まではまだある話だけど(ディズニーでやるのは驚きだが)、②まで盛り込まれてるのは見たことなかった。子供は見るもの全てが新鮮で輝いていると言うけれど、それを与えてやるのが、自分も子供の頃に与えてもらった、今の親の役目なのかもなーと感じた。
クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」に少しだけ似た感情になった気がする。
とんでもなく素晴らしい、意義深い作品だと思う。
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