「自分の商品価値」「自分の人生の価値」「自分の生きる意味、目的」みたいな啓発の仕方がいま世の中に溢れすぎてて
そんなことに囚われるな、一瞬一瞬のきらめきを素直に感じろというメッセージは
とても真っ当で、素晴らしいものだと思ったし、世界中の子供から大人までが観ているディズニーピクサーがそれをやるということにはすごく意味があると思った、けど、
私にはあまり刺さらなかった。それは、メッセージの伝え方があまりにも直接的すぎるから
説法みたいなストーリーというか、子ども向けの童話の「正直ばあさんは得をして、意地悪ばあさんは痛い目を見ました」ぐらいのわかりやすさすぎた
こんな、ある種のプロパガンダみたいな描き方じゃなく、もっと抽象的かつ具体的な、人間の生活からうまれるドラマの中から
自分で考えることでそのメッセージを受け取りたい。
こんなにもハッキリと直接的にメッセージを伝えるためだけの物語だったら
わざわざ101分の映画にしなくても、寺の掲示板に貼ってある張り紙とか、街にある「キリストは見ている」的な看板みたいに、
「自分の人生の目的や価値に囚われず、一瞬一瞬を大切に生きよ」って書いて貼り出せば済みそう
