はりさん

ソウルフル・ワールドのはりさんのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

何から何まで哲学的だった。。

ディズニーってワクワクしてキラキラしたものばっかりを映すんじゃなかったっけ?騙されるほどのトキメキを与えてくれるんじゃなかったっけ?って何度も思った、、これがディズニーなんだなあ、、

なぜ自分は生きているのか?
生きる意味は?
自分が生まれてきた意味は?
終盤に出てきた「また“人間”はそんなことを考えて…」と言うセリフに全てが詰まってると思った。

かの有名な哲学者は「人間は理性があり他の動物とは違って思惟する」という。人間は理性を「持ってしまった」のか、それとも何か意味があって理性を持っているのか?

理性があるからずーーーーっと意味もないことを考えて生きるんだろうな
なんのために、、これでいいのか、、
死んだら何もなくなると分かっていても自分が満足した生涯を送りたい…天国が…地獄が…あーだこーだ…
こんなに面倒で思考ばかりに気を取られるのは人間だけ?それとも自分が人間だから知らないだけで、どの動物もそうなのか?

自分がなんのために生まれてきたのかを疑って、運命的な何かを直感し、夢が叶ったらこんなもんかと落胆し、いや、そんなことよりも日々のささやかなことを大切にしようって、それただ、
勝手に人間が考えて、勝手に考えることをやめ、勝手に納得をしただけだよなあ

人間らしいってこれか!と自分の中で腑に落ちる部分があった。人間は自己中心的な生き物というけど、この映画を通して、なにか別の人間じゃない生き物としてそれを感じた。
はりさん

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