前情報一切無しで見たので、最初ジャズがテーマの「ブルージャイアント」的な映画かと思ったら全然違って人生の本質を問うような映画だった。
でもタイトルの「ソウルフル」ってのはよくジャズ等の音楽に対して形容詞として使われたりするから、(彼のトランペットのプレイはソウルフルだ、みたいに)生まれる前の世界としてのソウルフルワールド(魂の世界、みたいな)と、ジャズのソウルフルをかけてるのかなぁと思った。
作品のテーマが非常に深くて明らかに大人向けですね。
これは何が深いかって、夢を叶えても何も変わらないっていう原理というか本質というか、を描いている点で他の凡百のサクセスストーリーモノとは一線を画しているんですよ。
「夢を叶えた先には日常しかない」
最近自分がある人から聞いて感銘を受けた言葉です。
どんな大きな夢でも叶えた先には日常しかないんですね。
これって実は考えてみれば当たり前過ぎる事で、みんなが夢見るスーパースターの大谷翔平だの星野源だのいるけど、あの人は沢山の人から「夢」として見えているけど、本人からしたらそれも日常でしかないんだから。
これを読んでいるあなたに自分の言っていることが伝わってるかどうか自信は正直ないが、つまりそういうことです。
この世には夢はないんです。
夢はシャボン玉で、あるのはリアルな日常だけなんですね。