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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのd3のレビュー・感想・評価

4.0
マカロニ・ウェスタンの名匠セルジオ・レオーネ監督作品。
本作はアメリカで撮影されており、メンツをみても、もはやマカロニではなく、正統派西部劇なのでは?と思いつつ鑑賞したが、マカロニは健在だった。

とにかく出てくる人物たちの顔がすべて良い。一人ひとりのキャラクターが、これまで歩んできた人生を感じさせる顔つきだ。
それをありえないくらいアップショットを多用して見せてくれる。

けっしてシンプルな勧善懲悪ではない。
強い者たちはみな独自の美学を持ちながら、苦悩を抱えている。言葉少ないやりとりのなかで想いがにじみでる。
そもそも、どの時代でも生きることは簡単ではないのだ。

西部の雄大な景色のなかに新しい街が作られていく様子は、社会が勇気と優しさで成り立っていることを思い出させてくれる。
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