このレビューはネタバレを含みます
もし仮に監督名を伏せた状態で鑑賞しても「園子温」だとわかる描写が多く詰まっていた。
ここ1年ほどで幼児虐待がニュースの話題に登っている。
その配偶者も暴力で押さえつけられていた場合がほとんどだ。主人公である村田に電気ショックを与えられた人間たちはどんどん逆らえなくなっていく様子が家庭内暴力と似ているのではないかと感じた。
また、冷たい熱帯魚ででんでんがなかなかの酷い役を演じていたにも関わらず、今回は父親役として最後は首をつって死んでしまうところも感慨深かった。
死体の解体シーンも園子温らしさが全面に出ていた。
ただ、ネット配信だからかモブキャラの演技経験の無さを感じた。
村田の会社の脇役たちや当初シンとともに映画を作ると言っていたフカミの棒読み感が気になった。
しかし総体的にはわかりやすく、猟奇的で、なんでもありな楽しい映像だったのではないかと思う。