ここ数年観たファミリー映画の中で最もリアル。
リアルじゃなかったのは窪塚洋介のイケメン具合くらい。
「家族」なんて煩わしい集合体である。
何考えてんのか分かんないし、
時折顔見ただけで腹立たしく思うこともある。
名も知らない親族増えて、ウザい説教きかけばならぬ。
ああ。本当に煩わしい。
なら、なぜ「家族」なんて持つの?
なぜ僕らはあの人と一緒になってんの?
そこに答えられる人、一体どれだけいるのだろう。
劇中でも明確な答えを言葉では表さない。
でも、それがきっと答え。
甘く切なく。
汚く清く。
醜く美しく。
優しく厳しく。
家族という集合体がもつ謎の魅力を、
言葉を駆使せずして表現する。
家族に疲れた人。
家族を持つ人。
つまり全ての人に観てほしい。
きっとその時々によって評価と感想は大きく変わる。