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グッドライアー 偽りのゲームのccdfilmsのレビュー・感想・評価

3.0
老紳士、淑女がマッチングサービスで登録・チャットでのやり取りをしている場面から始まる。実際に合った際にも喫煙や飲酒、偽名であった事などをそれぞれが謝罪する。それがお互い好印象だったのか、あれよあれよという間に同居に至る。しかし老紳士は裏の顔?として詐欺師としても成功している模様。淑女は資産家であり、急速に距離を詰める二人に孫が疑義の念を抱く。タイトル通り、騙しあいがこの作品の見どころである。構成上、ロイ視点が多くなるので、最後で"騙しあい"に発展する場面になりどんでん返しの気分を味わうだろう。という製作者の意図が見え見えなのは仕方ないとして、逆転の根拠が”優秀な”というざっくりとした理由しかなく、どうしても後出しジャンケンを見ている気になる。また、リリーに繋がる伏線がほぼないので、これも唐突感がすごい。赦したという割に80.90歳のジジイに手厳しいなぁと思う反面、因果応報だしなぁというモヤモヤ感は少しある。赦したが半分本音であろう表情の演技は流石オスカー女優。基本的にこの二人の掛け合いは全編通して良い演技と思う。
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