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劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.3
イナズマイレブン2作目。
1作目に比べたら遙かに良くなった。1作目は友情だなんだを謳いながら、助っ人が代わりがわり入ってチームが強化されるだけの内容だったからね、
それに比べたら、今作は一応話の統合性が取れてる。

サッカーに影響力がありすぎて、フィフスセクターなる組織により徹底的な管理主義が行われる世界。前作の円堂守は監督になり次世代の天馬らの世代の戦いとなる。
フィフスセクターは新制雷門サッカーイレブンを強化合宿としてホーリーロードに導く。
そこでシードと呼ばれる選手たちと試合し完敗。失踪していた円堂らに助けられた天馬らは森の少年シュウらと特訓をし、シードとの再戦に挑む。
シードの中にはシュウも所属しており、最初は苦戦するがサッカーを楽しむ心で逆襲。
敵の大人たちの介入もあったが円堂らがフォローし、完璧を目指す勝利至上主義のシードのメンバーにも変化が現れる。

まず物語がちゃんと王道。強大な悪の組織に勇敢に挑むも敗北。先人の導きにより特訓をしパワーアップ。苦戦の末に友情パワーで勝利。フォーマットだけなら少年ジャンプだ。

後はイナイレ特有のトンチキ描写だけだ。子供は面白がり大人は心の中でツッコめば良い。
そして前作と差別化として、化身と呼ばれる描写だ。いわゆるジョジョでいうスタンドが登場する。無茶苦茶だがそういうものとして見るしかない。

敵の監督ら5人が選手交代させて自分らが入って来た時は笑ったけどな。中学生なんだよな?大人がピンチヒッターに入るの?(笑)
流石にこの展開には天馬も「こんなのサッカーじゃね〜!」と怒鳴りをあげるぜ。すげー今更(笑い)
でもこのピンチに円堂らが助っ人に入り対処。ただのピンチヒッターじゃなく大人として少年たちを導く役だったのが良かった。

何より勝利のために無条件で努力というのを否定し、楽しいことが勝利への近道だとしたことがとても現代的だ。梶原一騎的なスポ根主義の完全否定だもんな。コレも時代だ。
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