野球の場面は1秒たりともでてこないけど、野球映画の傑作。
封切り時に映画館で見て、今回は2度目の視聴。
これが面白かったので、城定監督の色々見たけど、アルプスを越えるのには出会えなかった。
甲子園常連校と一回戦で当たってしまった、そこそこの高校。
アルプススタンド、というくらいだから舞台は甲子園なんだけど、ずっと地方大会かと思って見てたくらいのダラダラ感が良いです。使ってる球場もどう見ても地方の球場っぽいものね。実際は神奈川の平塚球場らしいです。
甲子園球場は使用許可が出なかったとか。
応援する生徒たち、吹奏楽部、喉から血を吐きながら応援する熱血教師ーーーから離れてスタンドのはしの方から見てる4人「応援に駆り出されたから仕方なくきた冷めてる2人」
「野球部ドロップアウトした男子」
「エースで四番の男子に惚れてる高校一の秀才の女子」
屋外だけど、密室の会話劇みたいなものです。
12人の怒れる男、みたいな。
なんと六日間で撮り終えたらしいです。
元は高校の演劇部が演じた、舞台劇の映画化。主役の二人の女子高生も演劇部の役で、二重構造になってます。
脚本も舞台と同じ方がされてます。
そこが成功の元なのかも。
野球音痴な女子二人の会話が面白い。
よく考えたら、タッチアップとかバントとかよくわからないルール多いものね。
「黒豆茶」「おーいお茶」の小道具がじんわり効いてきます。
応援団だ演奏🎶する山本リンダの「ねらいうち」が耳から離れません。ウララ、ウララ、ウラウララ
裏の主役は矢野くんかな。
野球下手だけど、人一倍練習する努力家で、それだけでベンチ入りできた彼。
代打二回出番あるんだけど、手に汗握ります。プラス後日談もあり。
一才姿は出てこないんですけど（笑）
