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アルプススタンドのはしの方のmaryのレビュー・感想・評価

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久しぶりに邦画観ました!

甲子園の全校応援のさ中、観客席のはしっこでぼんやりと試合を眺める3人の生徒。過去の出来事から少し距離を感じている演劇部のあすはとひかる。野球部をやめたのが本当に正しい選択だったのかを疑問に感じている藤野。3人の会話は次第に熱を増していき、試合も徐々に終盤へ近づいていく。

甲子園の全校応援で繰り広げられる登場人物たちの会話は、青春のほろ苦さと甘酸っぱさをとてもよく写し出してた。野球のプレーは一切写し出さず、会話だけで成り立つこの映画は如何にも舞台の世界。原作は全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた名作戯曲で、それを映画化した本作。登場人物たちのキャラクター像が最後までブレず、とてもナチュラルでした。もともと舞台用のものだからこそ、会話が分かりやすく段階を踏み、一言一言がテキパキしていてとても見やすく気持ちよかったです。

「しょうがない。」と諦めるのを恐れず、最後までやり抜く勇気をもらいました。
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