笑いはセンスも大事だが「間」が大切だ。
そういった意味合いではこの映画はセンスが良いのはもちろん間が良かった。
フランス映画ならではの良い意味でのゆったりした間と速くないのだが小気味良いテンポが心地よかった。
誰でも何かしら小さな嘘はつく。
嘘の大きさは他人にはわからない。
重なる違う嘘と罪悪感等を丸め込んで自分の中でどんどん肥大化していくからだ。
他人と自分で事実に関わらず重さがまるで違う嘘というものの本質とは
何なのだろうと思い始めると少し哲学的に見えてくる。
コメディとして秀逸なだけでなく奥深い内容だった。
まぁ、おじさんとかおじいさんがアタフタする映画っていうだけで大好物なのでそれだけでも満足なのだが。
登場人物の服装がいつも同じなのも絵本的で良い。
面白かった。