MarkAKG

サヨナラまでの30分のMarkAKGのネタバレレビュー・内容・結末

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2回鑑賞。2回目の方が良い。

下記は1回目鑑賞レビュー:
#千葉真一の次は息子の映画

前書き:
本作の監督を個人的に非常に良く知ってるという事を前提に執拗に褒めるDisる事なく自腹でチケット購入した一観客とした上で本作の公開とスタッフに敬意を持った上で主役に負けないほど真面目にレビューします。

まず、題材に向き不向きがある中で本作の''日本の、夏の、田舎での、死者との、入れ替わり''というテーマ、プラス今を時めく若手俳優&全員美男美女という点に良くない意味での免疫が個人的にあるのは否めないです。

序盤の「死者がオレ乗り移ったの!?」のくだりでの北村匠海の受け入れ難さは
若干短かったと思う。(新田氏当人が死んだ事を受け入れるのも含め)信州特有の訛りとか添えて更に攻防があっても良かったかと。
後半の静かなセリフのやり取りで若干個人的に間延びしたので、その序盤に時
間を使っても良いかと思ったが
ただ、
北村氏の無感情的人間だからこその端折りという見方もあるのも頷けはする。

びっくりしたのは(観客全員そう思ったはず)主役2名の歌のうまさ。
その中で、
印象に残るシーンは彼女が亡霊になっている新真真剣佑の横を通過した後、歌いだすシーン。 
非常に自然に切ない曲が流れた。
(BGM的に流れないのがよかった)
すなわち、新田真剣佑という日常にいない整いすぎた顔で歌も激ウマという事であれば全編ミュージカルだったら良いかもと思うほどに。良かった。

総じて、変に目立とうとするダサい演出もなく、清らかに落ち着いた描写で作られておりピュアでした。
自分も田舎学生だったので何となく
学生の初デートに持って来いだなと。
城下町感出てたけどもっと城下感欲しかった。
とりま
''いい映画''でした。

後書き:
自分が不純な人間なためこういった見方になるが、監督の好きなステー部ブシェー美とかソン頑ホみたいな、どこにでもいる顔面を前面に出しまくる作品も観たいです。
あまりハマらなかったですがガンホ氏の公開中の経済的弱者がテーマの作品がウケてるが故に。

けんさんお疲れ様&おめでとう&
ありがとう。
MarkAKG

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