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サヨナラまでの30分のtakemeのレビュー・感想・評価

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
4.7
「どうせ若手俳優を集めたありきたりなキラキラ青春映画でしょ」と思っていると、見事に裏切られます。
映像、色彩、光の使い方、サウンド…どれを取っても素敵。
物語自体は実際には有り得ないファンタジーですが、とても私好みの作品でした。
要となるカセットテープも、このアイテムでないといけなかった理由がちゃんとあります。
主演の新田さん&北村さんをはじめ演者の皆さん上手いし、2時間があっと言う間。

とにかく、北村さんの演技力・歌唱力、劇中バンドECHOLLが良すぎた。
陰キャラをやらせたら日本一とも言われる北村さんですが、この作品の為に今までやって来たのでは?と思ってしまう程ハマり役だった。
鳥肌が立ったのは、1人2役でも凄いのに歌でもきっちり演じ分けてるんです、この方。
しかも凄い上手いし、凄く心地の良い歌声。
これでまだ22歳だなんて恐ろしい存在。(誉め言葉)
同世代の俳優で、これだけ演じ分け出来る人は他にいないのでは?
この子は近い将来化けると思う。

泣いてしまうシーンも何ヵ所かあって、ラスト15分はもう泣きっぱなし状態でした。
あのラストシーンは反則だと思います。
エンドロールすら素晴らしかった。
でも、終わった後は爽快感に包まれます。
すぐにサントラ買っちゃいました。
CDとカセット両方とも。

こういう作品こそもっと沢山の劇場で上映されて沢山の人に観て貰うべきだし、もっと宣伝するべきだと思う。
今まで観てきた青春映画の中ではダントツでお薦めしたい作品です。
あと2~3回は観に行くかも。
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