TaiRa

サヨナラまでの30分のTaiRaのレビュー・感想・評価

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
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オリジナル脚本の青春音楽映画をちゃんと作ってる事に好感。萩原健太郎は今後も重宝されると思う。

最近こういう映画よく見るな、と思うがそれらは全部アニメ映画だったりする。孤独に音楽を作る青年が異人と出会ってバンドを組むとか、あるアクションを起こすと死んだ人間が出現するとか、父親のカセットテープとか、それ全部湯浅政明の映画やん。それに『空に青さを知る人よ』とか新海誠とか含めると、この映画になりそう。真っ青な空や美しい自然の描写とか含めて夏休みアニメ映画っぽさがある。真剣佑の二次元超えのルックスとか相まって尚更。提供曲はどれも良曲だと思う。音楽周りの描写はもちろん映画的な嘘も多いけど破綻はさせてない。劇中一箇所だけあるミュージカル場面がちゃんと名場面になっているのも素晴らしい。映像のルックに拘って安っぽく見えない様に頑張ってるのも、ある意味大切な事。それが重要という訳ではないけど。あと主人公の部屋のデザインが良かった。緑色の部屋。オープニングの音楽だけで見せるシークエンスも匙加減が上手い。説明に感じさせない説明。そして久保田紗友の美しさ。展開はベタだけど一場面ごとに魅力を持たせていたので良かった。ところで牧瀬里穂が出てるのは『東京上空いらっしゃいませ』オマージュ?
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