イギリスを代表する名作
ストーリー
19世紀イギリス。9歳になり、救貧院へと連れて来られた孤児のオリバー・ツイスト。しかし夕食の席でおかわりを求めたばかりに委員の怒りを買い追放処分になってしまう。
主演 バーニー・クラーク
監督 ロマン・ポランスキー
目に見えない"愛情"に育まれた珍しいタイプのオリバーツイスト。
中盤までオリバーに感情移入してヒヤヒヤ。
「オリバーが可哀想だろ!」と心の中で訴えても大人の純粋悪がそれを全て壊しまくる。
普通の街ゆく人々の陰険な雰囲気を作るのが非常にうまい。
さすがはハリウッドを追われる変態男(ロマンポランスキー)が作った作品だ。
今作の何が良いかというと「対照的な大人2人の愛情に揺れ動く少年」だ。
親のいないオリバーに対して街ゆく人々は冷たい視線を投げかけるが、その中で2人の大人だけがオリバーを心配する。
その様子や行動に移さないが"見守る"だけでこの映画を引っ張ったと思う。
主役はオリバーなのだが、その周りを取り囲む大人や周囲の環境への描き方が当時の"匂い"を感じさせてくれる。
変態な大人達に囲まれて育つオリバーツイストのその後がとても気になる所だ。