このレビューはネタバレを含みます
登場人物が監督から生み出されているのが伝わってきて良かった。
「死が逆説的に生を証明している」、「救いたいものだけを救える、神の権力」、「何者かになりたい」。どれを一つとってもテーマとして十分だと思うけど、全てを詰め込んでしまったから少し重めになってしまったのかなー。
個人的にはゲームで体感しながら経験したいと思った。全体的に監督が泣く泣く描写を削っているのも伝わるけど、描写が足りないと思う。もう少し多角的にいろんな目線で物語を観たかったかなぁ。どうしても終わり方のBADエンド B 感が拭えない…。もっと他の終わらせ方も考えてしまう
コン・ユとパク・ボゴムの演技力がとにかく凄まじかったので是非。
ラストのソボクが頸椎の吸入口を外すシーン。あれが『Detroit Become Human』のこめかみの判別機を取り外すシーンのようで、人間ではない自分を捨てられたようで、涙が止まらなかった。
研究所に戻る時、自分が生きる死ぬというのはさほど関係なく、「コン・ユを救える唯一の存在」になれる事を嬉しく思っているようで………
