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映画ドラえもん のび太の新恐竜のhiroueのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもん50周年記念作品。原点に戻って恐竜を題材にしたお話。普通に面白い。

新恐竜のキューとミューは可愛いかった。キューはミューより身体が小さく尻尾も短く空も飛べない。そして性格も臆病。そんなキューにのび太は自分を重ね合わせ、共に成長していく。

頑張って取り組み続ければいつかきっと出来るようになる。

逆上がりが出来なくて諦めていたのび太もキューの頑張りを見て気持ちを変える。分かりやすくて伝わり易い、子どもたちに向けても良いテーマだったと思う。

また、悪人という悪人が登場しないのがこの映画の特徴の一つ。なんだ結局恐竜ハンターの登場かと思ったらまさかのタイムパトロール。のび太くん達が自然の脅威に立ち向かうお話でした。

思いがけないピー助の登場に鳥肌。ちゃんと神木くんが声優していて、こういう出演は嬉しい!

それと、のび太の部屋に前作月面探査記に出てきたムービットのぬいぐるみが飾ってあったのも良い。

普通に楽しめたし面白かったんだけど、設定や登場人物を活かしきれていないちょっと粗が目立つ脚本でした。

今作はのび太と双子の恐竜が中心で、ドラえもんやスネ夫、ジャイアンの活躍はいつもより少なかった気がした。しずかちゃんはストーリーに全然関係していなくないかな。恐竜博物館の博士も出した割には何も無かったし、タイムパトロールの二人もただのゲスト声優枠。

ひみつ道具の使い方にも少し引っかかりました。例えば赤と白の空間移動チョーク。最後に恐竜を移動させる為に使うからと言って、序盤でママから隠れる為に利用するのはは無理があるんじゃ。伏線の為に無理やり登場させた感じで露骨でした。

あと、ティラノサウルスはもう出したからと言って、今作で脅威となるのは空を飛ぶデカい恐竜。これも、友チョコで簡単に解決出来そうな気がした。ラストの盛り上がりの為に引っ張った感じ。

夏設定だから、8月までに公開出来て良かったと思う!

夏休みと言うこともあって、子供たちが沢山観に来ていました。自分が小学生の頃に観た新魔界大冒険や緑の巨人伝は、自分の中のドラえもん映画で今でも印象に残っている作品になっているので、この映画も子供たちにとって思い出に残る作品になって欲しいなと思いました。
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