松本

ゾンビ津波の松本のネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビ津波(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビの数が少ないのがちょっと残念。他は概ね最高。
世にあるゾンビ映画から5秒ずつ拝借して繋げたような映画。全くもって展開が速い。超スピード。

タイトル通りゾンビの大群が津波に乗って押し寄せてくるシーンは圧巻。これだけで観る価値大あり。
対して電流シーンはあまりのちゃちさに安心まである。

低予算映画というよりは低予算スプラッタ映画テイストという感じ。フルチの名前が出てたあたりそういうこと?

頭を撃っても死なないゾンビ、いいね!超いい!ゾンビは強くあれ。

終盤、何の説明もなしにちょっと体格のでかい強いゾンビが出てくるんだけどこれがまた最高。普通こういうのってちょこちょここいつに追いかけられて最後に闘うものだと思うんだけど、説明も伏線も一切なしで唐突に登場。

他のゾンビと違って走るし掴むし殴るし強い!ゾンビVS人間の肉弾戦は凄まじく熱いね。どこのバイオハザード6やねん。

全体的にゾンビの数が少ないのとメイクが雑、せっかくの青ゾンビも数少なめでもう少し凝って欲しいところではあるが、途中に出てくる姪っ子ゾンビと車椅子ゾンビはマジで最高。
姪っ子ゾンビはゾンビの不気味さをよく表す演技をしていたし、車椅子ゾンビはどちらかといえばホラー寄りの演出だけど出てくるシーンのカットも最高だった。

あんなに銃があったのに頑なに銃を持たず、その場にあるもので戦うアイアン・ジーリングもめちゃくちゃ良かった。鈍器で人を殴る映画。
ゴア表現が少なめなのもちょっと残念ながらも(レーティングがテレビ放送の関係で低めらしい)、オマージュも多くスプラッタ映画への愛をひしひし感じる、なんというか愛着のわく映画。

ポップなオリジナルソングを背景にバトルを繰り広げて一体ずつゾンビを粉砕器に入れていくシーンなんて、スプラッタとギャグの境目をよく知ってる所業だね、最高。

それにしても車の上でゾンビを引きつけるために唐突にウクレレ片手に歌い出した青年(どこの熱気バサラやねん)、丘の上のマッドサイエンティスト(風味の男)のラストシーンが本当に面白くて声を上げて笑ってしまった。
とにかく最高。ゾンビ映画万歳。
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