RyanMihawk

少年の君のRyanMihawkのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
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胸キュンファンタジーメロドラマ
と思って見てたけど最後に出た文言が事実っぽい感じでビビった 調べたけどフィクションなのか実話が元なのかは分からなかった
とにかく内容の良し悪しは置いといて、今の日本でこの映画を鑑賞する時、どうしても小山田圭吾、90年代サブカル悪趣味自慢、援助交際、受験戦争、リリィシュシュのすべて、エヴァンゲリオン等が頭をよぎりまくりだった キャッチフレーズには「君が俺の明日を変えてくれた 君が私の明日を守ってくれた」とかなんとかあるし、予告を見ても今時珍しい世界系臭のする底抜けに暗いけど純愛だけはあるみたいなメロドラマだろうと思っていたのでかなりびっくり ゼロ年代ではなくて90年代でした でも分からん、女性主人公のゼロ年代かもしれん(こんな呼び分けに意味はないとも思うけど)
前半は主人公の少女の学校生活、家庭生活にじっくり尺を当てていて、後半から彼女を助けてくれるチンピラの出番が増える
まあどう見ても彼くんは私の騎士さま映画なんだけど、、、底抜けに暗いのといじめ描写頑張ってるのもあって一笑に伏すのも憚られるといった印象
彼と同居を始めた彼女が一線超えた時に自分たちふたりとも坊主になって真顔でツーショットのセルフィーを撮る 彼女の着ている服がなんとなく彼に近づいていきまるでふたりの少年のように見える感じは良かった
写真を撮らない彼女らの記録は毎日通った通学路の監視カメラであること
ていうか中国の受験の作文って20年後の私について書けとか言われるんや、、、無限に回答用紙がザッピングされるところに映画のテーマ曲が流れてくるところがやけに泣けました
終わり方はポリコレ的な勧善懲悪でカタルシスはあんまないのが私的には残念だったけど、、、説明し過ぎ映画なのも私的には蛇足と思ってしまうんだけど、、、若者向けメロドラマってことなら教育的な配慮って感じでこのバランスなのかな、、、よく分からん
映像が全編に渡りスタイリッシュなのは凄い
それにしても今となってはなんだったんだろう、吹けば飛ぶくらいの印象となってしまったゼロ年代という流行り言葉でまとめられていた作品群は然りとて、その年代の壁を超えて根強く残っている90年代…特に95年というのはなんなんだろうとどうしても考えてしまうな…
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