蒼井ことり

少年の君の蒼井ことりのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
3.9
映画館のリーフレットにはラブロマンスとカテゴライズされてたと思うけど、ガッツリといじめ問題にスポットをあてて、誠実にマジメに、そして映画らしいドラマチックさも盛り込まれた作品。
こんな映画が作られるくらい、中国でもいじめ問題が深刻なようだ。それもかなり凄惨でエグいいじめだ…。
どこに行っても、どんな場所でも、人はいじめをやめられないのがよく分かる。
そして、いじめを受けた側が圧倒的に損するってのが許せないし、頭にくるし、可哀想だわ理不尽だわ悔しいわで、涙が出た…。
これは犯罪だよ。殺人と変わらない。
なぜ加害側が得をして、許される??

主役の女の子、若いのにすごく頑張って演技してるなぁと感心してたら、29歳という実年齢に度肝を抜かれた。すごい童顔だわ。女優ってスゴイ…。
相手役の男の子は中国のアイドルだとか。なんだっけ、キンプリの子。平野しょうくん?骨がありそうで、逞しさ凛々しさも兼ね備えて、彼みたいな感じかなぁと勝手に想像。

いまの中国の不良(ストリートチルドレン)の暮らしぶりや、高校生の学校生活や学歴社会などが垣間見れて興味深かった。
知ってるようで全然知らないんだよなぁ、中国。
しかし、教室の机の上に、あんなにテキスト山積みにする必要あります??笑

no more いじめ。
されどいじめは絶対なくならないと確信。
フリースクールや留学など、正規ルートでなくても、命があればいいじゃん。
学校なんて行かなくていいから、とにかく逃げて!!って声を大にして言いたい。
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