Kinakosan

少年の君のKinakosanのネタバレレビュー・内容・結末

少年の君(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

若さの素晴らしさ、危うさ、残酷さ、儚さ、全てが詰まってる気がした。本当に観てよかったと思った。若さを失った大人たちを、2人の絆が欺いていくのかと思ったけど、そうじゃないのね。ホッとしたけど、本当にやりかねないよ、あの時の2人なら、、、。だけど、それを阻止した刑事もすごかったな。やっぱり若いのね、、、あっという間にあどけなく見えてびっくりした。

主演の2人の演技にものすごく感動した。演技なのかと思えないぐらいに、そういう風に生きてきた2人のままのようで、奥行きがあって、、、。

いじめの描写はきついし、親の問題もあったり、今日をなんとか生き抜いている感じ、寂しさとか孤独とか絶望が伝わってくる。それでいて、優しくて、かすかに希望が感じられる。

設定として、優等生と不良の出会いとか、誰にも言えない秘密を共有するとか、誰かを守るために自分を犠牲にするとか、よくあるのだけれど、そういうのが全然気にならないくらいにめちゃくちゃクオリティ高い作品になっている気が個人的にはします。それもすごいと思うんですけど!

しかし、いじめる方の闇は深いな、、、。

ただ、2人で並んで歩いていける、そんな世界で生きていってほしい。
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