マリン

少年の君のマリンのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.5
香港電影金像奨で8冠を獲得とありましたが、久しぶりに心に残るアジア映画でした。中国社会の受験戦争やいじめ貧富の差など、沢山の問題提起を盛り込んだ映画です。でも何と言っても素晴らしいのは主演の2人の瑞々しい演技ではないでしょうか。
いじめにあいながらも争う強い意志を感じさせるチェン・ニェンを演じるチョウ・ドンユイさん、以前にも何回か観たことのある女優さん。調べたら27歳?童顔だけでは済まされない初々しさでした。

相手役のシャオペイ演じるジャクソン・イーさんは初めてみる俳優さんですが、とてもいい眼差しをしていました。
受験戦争を勝ち抜いて成功の切符を勝ち取ろうともがくチェン・ニェンと、親にも捨てられ社会の底辺で生きているシャオペイ。立場の違う2人が惹かれ合う様になるが、運命は容赦なく2人に試練を与えてくる。
多すぎないセリフは、自然に2人の感情をキャッチしようと感覚を研ぎ澄ませることになって、とても集中して鑑賞しました。
ラストまじか、拘置所?の面会で言葉もなく見つめ合う2人の表情に胸がいっぱいになります。
本当にいい映画がでした。
まだみてない方は是非見てください。
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