KeiRalph

スーパー30 アーナンド先生の教室のKeiRalphのレビュー・感想・評価

3.9
インド映画はなんでいつも「浴びる」という形容詞が似合うんでしょう。御多分に洩れず本作もビッタビタに浴びました。

本作冒頭に「実話に基づくフィクション」とのテロップ…というか、インドについては実話と空想の境目がよう分からん!時代的には20年前程の話ですが、インドならではの明らかな格差社会は今も健在なんでしょう。

そんな社会でも、学ぶ事に格差があるのはやっぱおかしい!と立ち上がったアーナンド先生、自身もケンブリッジ大への入学を許されながらも、貧困が理由でその夢を絶たれた過去を繰り返すまいと、階級の低い若者に数学者となる道を拓くべく、孤軍奮闘されます。

それだけでも内容いっぱいなのに、いつもの政府規定に則り、歌と踊りもついてくる!しかも終わって気付いたけど、間にインターミッション入る(日本版は文字だけ)2時間半の大長編!もう腹いっぱい!

それに飽き足らず、政府も絡んだアーナンド先生暗殺、更には塾生抹殺計画まで盛り込まれてる!どこまでがフィクションなんだ!と思ってたら、どうやら実話の模様!なんちゅう国だ!

金八先生シリーズの後期に良くあったハードコア展開みたいで、なんか懐かしかったです。
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