めいんあ

ザ・プロムのめいんあのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・プロム(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ミュージカル映画としては期待していたほどではなかったかなと。メリル・ストリープとニコール・キッドマンと言われると期待せざるを得ないが、どうやらそもそも(ストーリー的にも)2大キャストにフォーカスした作品ではなかったようだ。もちろんお二方とも歌も演技も素晴らしいので魅力満点ではあるが、曲がいまいちパッとしないために「素晴らしいミュージカル映画」とは言えないと思ってしまった。しかし突然歌い出し、感情や状況の説明を歌詞に盛り込み周りにいた人達も踊り出す感じはド・ミュージカルで好きではある。ただこの作品は「あ、今から歌うだろうな~」という予想が簡単にできてしまう場面にミュージカルシーンが入るのでそこに面白みを求める人は大変つまらなく感じてしまうかも。衣装の煌びやかさや曲の明るさなんかは分かりやすくて好ましかった。
エマを演じていた女優さんについては述べておきたい、歌が上手い。高校生の素直な気持ちや可愛らしさがとっても上手に表現されていたと思う。
ストーリーとしてよくLGBTQをミュージカルに落とし込んだなと思う。2時間ちょっとなので長く感じてしまったが、テーマがテーマなために丁寧な描写・展開だったのは良かったのではないかと思う(個人の好み的に長く感じただけかも)。PTA会長のお母さんは完全に悪役的な描かれ方をしていたが、最後の最後に「悪ではない」とはっきりと表されるのも良かった。
個人的に今作のニコール・キッドマンは「確かにシカゴでコーラスガールやってそうだな」と納得していたが最後にロキシー役を掴んだところで猛烈にニコール・キッドマンのロキシーハートを見たくなった。是非やってほしい。
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