劇団四季の公演を見に行くため、直前予習。“タイトル”、ならびに”歌姫と怪人の物語”くらいしか知らなかったが、改めて「こういうお話しだったのか」と予習成果を実感する。
2人の男から求愛されるクリスティーヌ。
“音楽の天使”で自分に才能を授けてくれたと信じていた怪人と、初恋の相手である子爵。どちらの愛を受け入れるのかと、思いきや、怪人はみずからマイナスポイントを加算していく。
怪人の根底には、「他人にこの苦しみが理解できるわけがない」という思い込みがあるため、自分がいかにクリスティーヌを愛しているかを強硬手段に訴えるだけで、「これだけ愛しているから愛するべき」という論法しか知らない。
それでもクリスティーヌは歌姫であるため、悲しみを癒やすことに使命感を持っていたのだろう。赦しのキスを与える。
劇場を背景にさまざまな顔が横切っていく様に、西欧における愛の形が多彩であることを感じ入った。