大阪出身者としてオカシイと昔から感じたと云うか恐らく皆思ってたのは、道頓堀の戎橋(ひっかけ橋)の場面でニューヨークみたいにスモークがたっている奇妙さ。
あれは寒いニューヨークの路面凍結を防ぐ目的でお湯を道路に流しているからモクモクとスモークが上がっているわけで、それをミナミでやられてもね(笑)まァリドリー・スコット監督の画作り優先の映画制作の結果ですね。
それと地理的に見れば、この戎橋の場面でマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアがホテルまで歩いて帰ると云って、次の場面で十三の商店街を歩いているところですね。
いや、ミナミから十三まで20分では行けないでしょ。まァあの商店街はハリウッドのスタジオで再現したセットだったらしいですけどね。
ちなみに十三とゆう土地はその昔にスティーブン・セガールが道場を開いていた場所です。
当時はアメリカ側スタッフの撮影ロケに対する日本側の非協力的な態度は酷かったみたいですけどね。
これをきっかけに日本ロケに対するハリウッド界隈での評判は悪くなってしまったわけで、これ以降で大掛かりな日本ロケはそれこそ【ラスト・サムライ】辺りまで待たなければならなかったのではないですかね?定かでは無いですが。
若山富三郎が貫禄で演じているヤクザの大ボス菅井の子分役で出演しているのは吉本の芸人さんの島木譲二さん。
パチパチパンチのギャグで常に灰皿を使用している島木譲二さんが、マイケル・ダグラスがタバコを吸おうとして取り上げるカットは大阪の一部の観客にはウケてました。公開当時にまさに大阪ミナミの今は無き千日前国際劇場で観ましたから。