リッジスカイウォーカー

ブラック・レインのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.0
ヤクザものは好きじゃないので、ずっと敬遠して観てこなかったけど、それは正解だったかも。

これは40過ぎたオッサンが観るとしみじみきます。

ラストサムライより前に、ここまで日本の役者さんを使って、日本をロケ地として映像を撮ったハリウッド映画があったんですね。

なんちゃって日本映像が外国映画には多い中、しっかりと日本の役者を使い、なるべく真実味を持たせていることになんだか嬉しくなってしまいます。
まぁそこかしこに無理矢理漢字が出てきてしまうのはご愛嬌😅
あと、終盤のロケ地が急にど田舎になって藁葺き屋根のような建物になっちゃうのは笑いましたw

急に江戸時代にタイムスリップしたかと思ったw

ロケどうやったんだろうなぁ…と気になって調べたんですが、やっぱり相当な苦労があったようです。
本当に撮りたかった映像はもっとたくさんあったことも知ることができました。

制約がある中で日本のシーンを多く入れてくれており、それだけでもこの映画を観る価値はあると思います。


キャスティングですが、さすがにガッツ石松さんが出てきたのは、出てきた時点で吹きましたwww
なぜ彼を起用したんだろう。
でもしっかり存在感を放っていてすごい。

安岡力也さんが出てくると、いきなりVシネ味になっちゃうのも笑ってしまったw

松田優作さんはこれが遺作だったんですね。
癌で亡くなっていたとは知りませんでした。
彼の存在が伝説になっているのもわかる気がしました。

高倉健さんの渋みはどの映画に出ても変わらないなと思う。
マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアと同じ画角に入っても引けを取らない。


他にも日本の役者陣、エキストラ多数!

なんかもう現場の熱量が伝わってきます。

ハリウッドに日本の演技を見せてやろうという気迫がビシバシと!


正直、ストーリーはあってもなくてもいいレベルなんですが、日本のこの時代と熱量を切り取ったという意味で、貴重な作品になっているなと感じました。


ケイト・キャプショーが出ていたのも、自分にとっては嬉しいポイント😊


そしてこの作品、リドリー・スコットが監督なんですね!
全く知りませんでした。
最初の方で名前出てきた時、びっくりした。

リドリーの映画はやっぱ好きだなぁ。

ブラックレインというタイトルに込めたメッセージは、ドルの偽札作りで日本のヤクザがアメリカに仕返しするってことなんかな。