あったかもしれないふたりの未来を想像するところ、結構ベタな描写だけど絶対的に泣けてしまう。
様々な作品で出くわすたびに染み入ってしまう。もうこれは人間の急所なんだろう。その度に感情移入して「うあ」となって「あたりまえの日常」の尊さを思い知る。それなのに現実世界では平気で人を傷つけるような態度をとってしまう自分。感情的で心の小さいところ、永田と一緒な自分。
すごいわかった風なことを言うと、恋愛における「成就」と「破綻」は紙一重だなと思った。どんなに手が届きそうで、身の丈に合ったささやかな日常でも、もう二度と叶わないという現実。
でもそれは、あの時ああしていれば、大いにあり得た可能性のある現実すれすれの虚像。
些細な選択が積み重なって生まれた、埋めることのできない断絶。
あったかもしれない日常を回顧してる時点でその世界線は有り得ないなんて、、辛すぎるよな。どれだけ悔いても過去は取り返せないんだな。
いったいいくつの悲しみがこの地球上では生まれてきたのだろう。人間はなぜこんなにも素直に生きれないのだろうな～。
