negi

劇場のnegiのネタバレレビュー・内容・結末

劇場(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


好きな人がいるからどんな人の誘いも断って早く家に帰る。そんなことが
なんで出来なかったんだろうなあ
で泣いた

失ってから気づいた不器用な男の話
永くん目線で語りが入るから感情の機微はよく分かる

服飾の男友達から譲られたバイクと上着にひそかに怒りを感じて乗り回して
初めは咲ちゃんもバア〜って驚かすも何周もすると棒立ちに、さらに何周かするとそこにすら居なくなり最後はバイクを止めて振り返るシーンがやたら印象に残ったが、ラストまでみたらなるほど納得がいった。
この映画全体のことを言っていたのだと。

帰ったらミシンを動かしている咲ちゃん
しあわせな同棲生活の裏でも生活費払ってくれないとか思ってたんだろうか
朝までゲームをして返事もそっけない、いつしか沢山飲んで気が大きくなった日にだけ夜中帰ってきて添い寝する永君
こんな恋人関係見たことないから想像も難しい

もう27だよって泣きついた後バイト先の店長と帰った咲を自転車の後ろに乗せて一方的に語りかける、上には満開で、フィルターにかかって真っ白な桜が映るシーンの時の人物の感情の理解が難しかった。


ラスト劇場に繋がるシーンは
恐らく帰宅した咲ちゃんを迎え入れるところからが演劇部分だったのかもしれない。
演劇でならなんでもできる。今から言うことは現実でも出来るかもしれない。
咲ちゃんは実家に帰って体が良くなる。俺は演劇を続けて認められるかもしれない。そしたら沢山お金が稼げる。そしたら美味しいものを沢山食べに行こう。

東京に来て歳をとって勝手に変わっていったのは私の方だよ、だからありがとう
これは時系列で言うと演劇中のセリフってことになるがやはり実際に言ったことのように感じる。

松岡茉優みたいな彼女可愛い。
映画館で観たら恐らくもっと泣いていた。
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